コメント : マツオリエ
数日前の悪天候で濁りきったラウラウ...「少しは落ち着いてきたかな?」と行ってきました。
水際は味噌汁の色ですが、ロープ付近は少しクリアになっています。そのままロープ潜降では何も見えないことが多いので、いつものように水面を泳ぎながら沖へ向かいます。
お客様には「アジ玉がいたら、濁っていても潜降します!」と伝えて、どんどん沖へ進みます。ロープが終わり、透明度も上がってきました。
「あぁ〜っ!!」 ドーナツ状に丸くなっているアジ玉がいます。
少し呼吸を整えて、すぐさま潜降!! デジカメで上から下から横からしつこく激写です。笑。
ダイバーが近くにいるときは、優雅にぐるぐると渦を巻いていたアジ玉。 イソマグロが現れた途端、「ザッ!ザッ〜!!」と隕石が飛んでいくように逃げて行きました。とっさのことなので、とても驚きます。
呆気にとられていると、今までアジ玉がいた場所に悠々とイソマグロが対峙しています。その勢いに圧倒されつつ「カメラ・カメラ!」と慌てて撮ります。
しかし、水底の泥が薄っすらとたちこんで、デジカメのピントがなかなか合いません。「2mくらいの距離にイソマグロが止まっているのに...」
大雨で土砂が流入して、薄っすらと泥がかぶっているのでしょうがないです。
逆に「アジ玉の逃げる力ってスゴイ!」と感動しました。
さて、アジを堪能後「ウミウシ探し」に入りました。生き物を見つける「目」を養うには、うってつけのテーマです。
特に、2mmほどのキマダラウミコチョウを見つけたときは嬉しいです。
そして、本日の画像の「キンチャクガニ」を見つけました!
体の大きさは1cmくらいで、手には「カニハサミイソギンチャク」を持っています。チアリーダのボンボンみたいでカワイイですね♪
このハサミ脚には長いトゲが生えていて、イソギンチャクの体に突き刺すようにして、決してカニから離れないようにしているとのこと。
また、カニは一生懸命に、ボンボンを振りかざして「あっちへ行け〜!!」と捕食者から身を守っているそうです。
ますますカワイイ!! かなり長い間、このカニと遊んでいました。
ふと気がつくと、近くでアジ玉がぐるぐるぐるぐる・・・ 「あぁ、アジ玉。」と何だかサッパリとして見てしまいました。
あれだけしつこく見ていたのに、満たされると興味が違う方向へいってしまう...人間の欲望って、満たされることはないのね。とウミウシ探しの続きをしてきました。